
代理店を取巻く環境が益々厳しさを増す昨今において、私達はお客様のリスクマネジメントはもとより、
自社のリスクマネジメントを考えなければならない時代になりました。
そういった中で私達はこれからの保険代理店のあるべき姿を、リスクマネジメントの基本である原点回帰と環境適応の視点から捉え、
これから私達は社会から何を求められ、そのためには何をしていくべきなのか?といった観点から代理店経営について考えてみました。
近年の保険代理店を取り巻く環境変化のスピード及び変化の方向性を考えますと、環境変化への不適応は大きなリスク要因となり、
最悪の場合は市場からの撤退を余儀なくされる可能性も考えられます。
| → | 保険業界の自由化に伴う販売チャネルの多様化により、これから巨大な資本を持った企業が参入してくることが考えられます。 ブランド(信用)と資金力を持った企業は商品のシンプル化が進み、ネットやDM等のマスマーケティングが可能な個人マーケットに 進出してくる事は間違いなく、今までのプロ代理店のマーケットが大きく損なわれる可能性があります。 また、銀行や郵便局の強さは絶対的な信頼性であり、銀行が全て来店型店舗として機能した時に、皆さんは契約を守りきれますか? また、適切な提案に不可欠なのは個人の場合であっても保有能力の把握です。 お客様が持っている金融資産を皆さんは把握出来ているでしょうか?個人であれ法人であれ、保有限度値が分からなければ 移転対策である保険を本当の意味で効率的に活用することは不可能です。 |
| → | 流通が消費者主導に移り、消費者が自分の都合に合わせて、自分で調べて、自分で選択して意思決定をする時代です。 特に個人向け商品はインターネットの普及を通して商品のシンプル化と低価格化が進むのは間違い無いでしょう。 商品のシンプル化が進めば進むほど代理店の存在意義が失われ、商品の優位性が購買の基準となって来ます。 その時に皆さんはその価格差を超える役立ちを提供出来ますか? |
| → | インターネット時代への突入とウェブシステムの発展は保険流通を大きく変える可能性があります。 新保険法の施行に伴うコンプライアンス厳格化の流れや自由化に伴う価格競争、商品のシンプル化等がさらにネット販売の普及を加速化させるのは間違いでしょう。 また、ネット販売の普及は間接的な代理店の手数料開示に繋がっていきます。 皆さんはその価格差を埋める貢献をしていますか?それが出来ていなければお客様がネットを選択する可能性は非常に高いと思います。 |
| → | ネット・通販の普及に伴い、低価格の商品が増える中で、手数料分の役立ちを提供していない代理店は必ずお客様が離れるでしょう。 また、保険会社も3メガ体制への移行やネットの普及に伴う価格競争の中で代理店に支払う手数料率を減らしてくることも間違いないと思われます。 貴方の会社は手数料が20%減ってもやっていけますか?手数料率が10%になった場合は如何でしょうか? 今から、それを前提としたマネジメントを考えていく必要があるでしょう。 |
| → | 代理店手数料が開示になった時、お客様は貴方の手数料分を余分に払ってくれますか? ネット販売・直販が一般化すると、間接的な手数料開示となるのは間違いありません。 |
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消費者重視の流れが加速する中で、保険法が制定されました。 今まで以上に消費者を重視した法律の中で、コンプライアンスが厳格に問われるのは間違いないと思います。 告知義務から質問応答義務への移行や片面的強行法規に定められた様々な規程は保険会社のみならず、保険代理店の営業にも大きく関わって来ると思われます。 |
| → | メーカー主導で拡販推進をしてきた保険業界においても消費者重視の流れが加速しています。 新保険法の施行を機にその流れは加速することは間違いなく、消費者とメーカーの間にいる代理店にも大いなる責任が課せられ、 その責任を果たせない代理店にはメーカー側が販売を委託しない可能性もあります。 消費者からの厳しい目とメーカー側からの厳しい要求に応えられる業務品質を代理店は持つ事が必須になるでしょう。 |
| → | ネットや直販、価格競争による保険料減少で、保険会社は収益性確保のために、規模による線引きバーを引き上げ、 一定規模以下の代理店には対応しなくなるでしょう。 また、消費者重視の中で業務品質による線引きも厳しくなる事が予測されますし、品質と規模に応じた手数料率についても より厳しい線引きがなされることも想定しておく必要があると思われます。 |
| → | 消費者に見えない商品を扱う性質上、コンプライアンス問題は絶えず付きまとうのですが、今後は消費者重視の流れの中で 一層厳格化が進み、代理店にも業務量の増加が発生することが考えられるため、効率経営が求められます。 コンプライアンスは代理店経営の前提条件になることは間違いなく、保険募集上のコンプライアンスのみならず、 社会保険の適応や割増賃金の支払いといった労働基準法等に関わるコンプライアンスも大きな課題になってくると考えられます。 |
社会的な存在意義を失った組織は必ず衰退し、消滅します。組織は安定的な経営のために、環境変化に対応しながらも
原点(あるべき姿)を失うことなく、存在意義を保持し続けなければなりません。
私達は大きな環境変化を受け入れるだけではなく、変化を前向きに捉えて柔軟に対応することでリスクをチャンスに変え、
さらなるレベルアップをすることで社会的なステイタスを高めていく必要があります。
社会から絶対的に必要な存在として認められるためには、私達自身が私達の存在意義を変化する環境の中で作り上げて
いかなければならないのです。
適正な保険流通の前提条件は今までのメーカー主導の流通から消費者主導への流通の転換です。
保険は商品ありきではなく、お客様が抱えるリスクに応じて柔軟に設計されるものです。
そのためには当然私達代理店も意識を変える必要があります。
保険会社の販売代理の立ち位置からお客様の購買代理という立ち位置に転換し、保険会社に販売手数料を頂くのではなく、
お客様からコンサルティング料をもらっているという意識を持つ事が必要です。
その価値観に立つ事を前提に以下の3つの適正性が確保されなければなりません。
保険代理店は保険会社から販売手数料を貰っているのではなく、お客様からコンサルティング料を貰っている
という意識を持つことが大切です。
代理店手数料に見合ったサービス提供がお客様に対して出来ているか否かを検証して見る必要があります。
手数料開示となっても喜んでお客様が皆さんに手数料を払って頂けるような仕事をしていなければ、
不当に多くの報酬を貰っていることになります。
お客様に見えないからといって報酬に見合わない不相応な仕事をしていると、必ずお客様を失うことになります。
保険代理店は保険の手続をしていれば良いのではありません。「真のお客様満足」は「保険購入」ではなく、
「安心・安全な経営・生活の実現」なのです。
お客様にとっては、せっかく購入した保険ではありますが、出来れば何事もなく、使わないのが一番良いのです。
これからの保険代理店はお客様の真の満足を満たすために、保険に限るのではなく、お客様のリスク全体に対して
保険以外の提案も出来なければなりません。
お客様を取り巻くリスクからお客様を守るリスクコンサルタントとしての活動が非常に重要になりますし、
それが保険代理店の存在意義であり、差別化要素となってくるでしょう。
保険代理店のリスクマネジメントを「環境変化」と「原点回帰」の視点から考えると、おのずとどのような影響がもたらされ、
その中で何を求められるかが見えてきます。
保険代理店として環境変化に対応し勝ち残っていくためにはそれらの影響・要求に対して前向きに取り組む必要があります。
様々な環境変化が代理店にもたらす影響としては、以下の3つと考えられますが、そういった環境下の中で如何に生き残っていくかを考えなければならない時代を迎えたということを認識する必要があります。
| → | 以下のようなプロセスと理由からプロ代理店の持つ個人マーケットについては衰退していくことが予想されます。 プロ代理店としてプロフェッショナル性を追求していくためには法人マーケットへのシフトが必要となってくるでしょう。
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| → | 以下のような理由から保険代理店の手数料が減少するのは必至である。
皆さんの会社の利益率は分かりませんが、手数料が20%、30%減少しても耐えられるだけの利益率を維持していなければ、 今後の手数料減少に耐えられなくなります。効率的な経営を実現することが必要です。 |
| → | 保険会社からの規模の線引きが保険会社の収益力悪化に伴い、さらに厳しさを増すことが想定されます。 また、今後は規模だけではなく、コンプライアンス問題を含む組織の管理体制も厳しく求められることが想定されます。 |
| → | 上記のような弊害に対応するためには、利益率の高い経営、業務効率の高い経営の実現が必要不可欠であり、 そのために相乗効果を作れる組織の存在が必要となります。 |
| → | コンプライアンス問題を含め社会性のある組織化が求められている状況を考えると、倫理観を持った経営者の存在と 組織論を理解できる従業員で構成される組織が必要となってきます。 |
| → | 個人マーケットの衰退と手数料の減少から来る効率化を考えても法人マーケットを攻略するためのリスクコンサルティング能力が 必要不可欠になってきます。 |
| → | 適正な提案を行い、保険以外のリスク対策を含めてサービス提供をするためには、非常に幅広い知識が必要になってきます。 リスクマネジメントに関わる幅広い知識・ノウハウが無ければ保険代理店の存在意義を保つこと自体が難しくなってくるでしょう。 |
保険法の施行に伴い、消費者の権限が増加したことによって、コンプライアンスの厳格化は避けて通れない状況になりました。
売り手の責任が求められる昨今においては、保険会社と代理店が一体として取り組まなければならないでしょう。
そう言った環境変化の中で既に保険代理店の事務量は大幅に増加しています。
そして、現在の事務量の増加は保険募集上のコンプライアンスを中心としたものですが、今後は労働基準法や社会保険の適応等の企業としてのコンプライアンス問題が問われだすのも時間の問題かと思われます。
保険募集上の事務量、企業としての事務量の増加は避けて通れない状況であり、事務の効率化、経営の効率化が益々求められるのは必至だという前提でマネジメントしていく必要があります。
| → | 上記のような影響を受ける中で保険代理店が存在意義を維持していくためには以下のような課題があると考えられます。 |
| → | 保険会社の線引きが高度化する中で、保険代理業として委託契約を継続的に結び、手数料率を維持していくためには最低限の規模が必要になります。 また、競争が激化する中で、効率経営を実現していくにも、サービス品質を上げていくにも規模の強みを活かすことが必要になって来ます。 これからの競争を勝ち抜き、存続していくためには規模拡大は避けて通れない課題ではないでしょうか? |
| → | 手数料の減少と業務量の増加していく現状において経営として利益を上げていくためには効率化を目指すしかありません。 契約単価を上げるためには法人マーケット、職域や団体等マーケットを責める事が必要です。 個人マーケットであれば多種目販売を推進を積極的に行う事が必須になって来るでしょう。 また、業務量の削減をするために事務フローの簡素化や仕組み作りが必要不可欠になって来ると思われます。 |
| → | 規模拡大を進めるということはそこにマネジメントが発生するということであり、規模が大きくなればなるほどそれは難しくなってきます。 また、厳しい環境下で法人として利益を上げていくためには個々の営業マンの営業力ではなく、組織として高品質なサービスを提供していくことが必要になって来ます。 また、コンプライアンス問題を考えても組織が大きくなるにつれてガバナンスが効きにくくなるのは間違いないでしょう。 そのような組織をマネジメント出来得る人材の発掘とマネジメントに特化した役割分担がこれからの代理店には必要になって来ると思われます。 |
| → | 競争が益々激化し、個人マーケットが衰退していく現状と、経営効率を上げるために法人マーケットや多種目販売を進めていくにあたっては、やはり保険知識だけではなく、コンサルティング能力を持つことが必要不可欠になって来るでしょう。 保険手数料に見合った付加価値をお客様に残していくためには、やはり保険会社の保険商品という経営資源にすがるのではなく、代理店独自の付加価値が必要であり、保険商品をお客様のリスク環境に合わせてアレンジするコンサルティング能力を持つことが必須です。 お客様の満足度を高めていくための努力を惜しむ代理店には存続の道は無いと思われます。 |
上記の内容に基づいて、これからの代理店の在るべき姿、勝ち残る代理店の将来像を描くと、いくつかの課題が見えてきます。
環境変化の中で保険代理店が求められる要素をクリアしていくためには、
1. マーケットの選択と集中を行い、差別化の実現と究極に業務効率を高めることよる効率経営
2. リスクマネジメントを基本とした高品質のサービス提供
3. 企業化・組織化を通した規模の拡大と相乗効果の創出によるマネジメント体制・コンプライアンス体制の構築
が必要不可欠であり、それらを実現する仕組み作りとしてA.I.P制度は立ち上がったのです。
| → | 個人・法人?業種特化?生保・損保?乗合・専属?来店型?組織として活動するには戦略構築が必要不可欠です。 大きな戦略を間違えてしまうと事業存続が出来なくなります。 |
| → | 単価下落・手数料率の減少・個人マーケットの衰退・電話募集やDM・ウェブ戦略に価格で対抗していくためには、 行く営業では限界、顧客獲得のプロセスの見直しが必要 |
| → | 特化したビジネスモデルは差別化が図りやすく、マーケティングコストの減少にも繋がり、特化している分、 付加価値と単価の高いビジネスが可能である。 |
| → | 個人・法人に関わらず、お客様の真の満足は安心・安全な経営・生活の実現であることを考えると、事故を起こさない事が最善であり、 最後の手段である保険に偏ることなく、リスクマネジメントの視点から総合的な提案が必要である。 |
| → | 保険販売業としての保険代理店の役割はネットや通販・銀行や郵政を含む巨大資本の参入により衰退し、 代理店は独自の付加価値・経営資源の構築をしなければ存在意義を失うことになります。 リスクマネジメントコンサルティングこそ、保険の価値を最大限に引き出すコンサルティングであり、代理店の存在意義は そこに出てくると確信します。 |
| → | 保険会社の販売代理店からお客様の代理人として、お客様に見合った保険提供を考えることが保険代理店の存在意義です。 販売手数料をお客様からもらう感覚を捨て、お客様からコンサルティング料を頂くという観点で業務に取り組む必要があります。 |
| → | これからの保険代理店は、個人事業主から脱皮をして、法人として企業の社会的責任を自覚した経営を行っていく必要あります。 社会性を失った組織は社会をマイナスに牽引し、市場からの撤退を余儀なくされます。 |
| → | 消費者重視が叫ばれる昨今、コンプライアンス体制の構築は企業にとって必要不可欠です。 保険会社に頼った、受身的な取組みではなく、保険代理店として積極的に取組む姿勢が必要だと思います。 |
| → | 保険代理店が社会から認められ、魅力ある業界となっていくためには、保険募集上のコンプライアンスは勿論、 社会の公器としてしっかりと利益を上げて税金を支払い、労働基準法や社会保険法等の法令を遵守することが必要です。 |
| → | 保険代理店の経営資源は人材です。お客様に対して募集人の一人一人が品質の高いサービスを提供するためには、 組織理念や価値観、お客様に対する姿勢の共有を図ると共に、必要な教育・研修等の必要なマネジメント体制を 構築しなければなりません。 |
以上の3つがこれから生き残る代理店のキーワードになると考えられます。
将来の代理店のあるべき姿を考えると、この3つの要素が不可欠といっても過言ではないでしょう。
A.I.P制度はこの3つの特徴を兼ね備えた保険代理店グループとして、地域の皆様に私達と共に生き残り、
業界変革をもたらすご提案をさせて頂きたいと思います。
A.I.P制度は新しい時代に前向きに立ち向かう志ある仲間であり、運命共同体です。
激変する環境の中で存続と発展を続けるには、変化の中で自社なりの存在意義を見つけ出し、お客様を始めとするステークホルダーに
還元していく事が必要です。
保険代理店に関わらず、全ての会社は存在意義を無くした時に消滅するのが世の習いです。
会社を存続させることは、環境変化の中でその存在意義を維持していくことであり、その存在意義は個々の代理店によって違うのです。
そして、個々の存在意義に立脚した経営理念を掲げ、それを実践するために必要な品質を追求し、
そのサービスを如何にお客様に還元していくのかという戦略を立て、多くのお客様に均等なサービスを安定的に提供していくために、
組織化・企業化を考えていかなければなりません。
それらを実現していくためのA.I.Pとして事業モデルを示して、それをベースに弊社の考え方を解説していきたいと思います。
保険代理店は今までのように一匹狼でやっていけるような時代は終わりました。
これからは組織として個々人の知識やノウハウや個性を相乗効果にして、より良いサービス提供が出来る組織が必要とされています。
つまりこれからの経営者には営業力だけではなく、マネジメント能力も求められるのです。
経営とは「筋道を立てて営む」と書きます。筋道というのは図の中心に下から上に向かっている矢印の事だと考えて頂ければ
間違いありません。
存在意義に根ざした理念をベースとして目標・ビジョンに向かって真っ直ぐに伸びる矢印です。
この軸をぶらすことが無いように、理念とビジョンから意思決定を行うことが大切であり、いつもその延長線上に現状が無ければなりません。
そして、現状と理念、現状と目標・ビジョンのギャップが会社の抱える課題であり、それを一つ一つ解決することで理念と現状とビジョンが
一体となり、あるべき姿が実現出来るのです。
あるべき姿を達成するには以下のような基準を明確にし、ぶれない軸を持って事業に取り組む必要があります。
社会にとって保険代理店の存在意義は何なのか?その前提条件に立脚した上で、自社の存在意義はどこにあるのかを
考える必要があります。
現在の自社の状況と経営環境の変化を踏まえた上で、自社の存在意義を「誰に対してどのようなサービスを提供していくのか?」
という具体的な自問自答に置き換え、繰り返すことでしっかりと認識することが大切です。
自社の存在意義が明確になったら、その存在意義を維持していくために、何を念頭に置いて仕事に取り組むのか?
私達の活動の目的は何かということに着眼し、それを自社の理念にしっかりと落し込む事が必要です。
明確な言葉にすることで従業員全体での共有がし易くなります。
事業を営む上で何を忘れてはいけないのか?が理念の中にしっかりと刻みこまれて入れていることが大切です。
事業の目的が理念という形で言葉に出来たら、今度は将来的な目標及びビジョンを策定します。
私達は理念に書かれた目的を、いつまでに、どのレベルで、どれだけの方々に提供していくのか?
そのためにはどのような社内体制と人員が必要なのか?
それを定性的・定量的に具体化します。
私達は何を目指しているのか?意思決定の局面でその意識を持てるようになる必要があります。
自社の存在意義を前提とした理念及びビジョンが描けたら、それに対して現状はどうなのか?をしっかりと把握する必要があります。
ビジョンと現状の乖離、理念や存在意義と現状の乖離が会社が抱える問題でありリスクです。
それを現在の状況を踏まえて一つ一つ計画的に潰していくことが経営革新であり、優先順位をつけて取り組んでいく必要があります。
そして、一つ一つの取組みの原点に理念や存在意義があり、延長線上に目標・ビジョンの達成があることで、
明確な経営の軸を持つ事が可能となり、全ての従業員の意思決定が理念とビジョンに根ざしている事で、
会社は安定的な発展をすることが可能になります。
今、保険業界では生き残りを掛けて活動を活発化している代理店が多いのが実情ですが、何となく筋道がずれているような気がして
なりません。
何故ならば、多くの代理店が品質(サービス品質・業務品質・マネジメント品質)規模ばかりを追いかけているような気がするからです。
本来的な組織の発展プロセスはまず品質であり、品質が良いからお客様が増え発展する。若しくは品質が良いからこそ、
ノウハウの共有を図ったり、相乗効果を作るために多くの同業者の仲間が集まり、共にビジネスをするから規模が大きくなるのです。
組織発展のプロセスの順番を間違え、品質から始まるビジネスの根本を無視して規模拡大ばかりを図るとリスク量ばかりが増えていき、
組織として非常に不安定になるのは間違いありません。
リスク量は規模に比例するため、相応のマネジメント体制が必要不可欠なのです。
弊社の場合は、全てのプロセスを同時並行的に回すことで、戦略相互の相乗効果を発揮させています。
代理店の品質とは何でしょうか?大きく分けるとすると、
1. お客様に対するサービス品質
2. 保険会社に対する業務品質
3. 従業員や取引先等に対する経営品質
の3つに分かれてくると思いますが、自社の存在意義は何なのか?その存在意義を維持していくために、誰に対して何を提供するのか?そのために必要な知識やノウハウ、技術とは何なのか?それを理解した上で品質を考え向上させていかなければなりません。
品質無きサービスは必ず衰退します。提供しうるものが無ければ次の戦略も組むことが出来ません。
正確性・スピード・対応・知識・ノウハウ等のように品質に関わる要素は非常に沢山あります。
自社のどこの品質で勝負をするのか?役割分担や対象やサービスを特化することで差別化を図ることも必要です。
サービスがどれだけ素晴らしくてもお客様に還元出来なければ全く意味がありませんし、会社としても売上が上がりません。
より多くのお客様にサービスを提供するためには、しっかりとした戦略を考える必要があります。
いつまでに、誰に対して何をどれだけ提供するのか?どのような体制を目指すのか?理念とビジョンが具体的であればある程、
戦略は具体的に立てることが可能になります。
この戦略の精度がビジネスの成功のカギを握ると言っても過言ではありません。
皆さんのターゲットは個人か法人か?専属か乗合か?M&Aか新規開拓か他種目か?地域密着か広域戦略か?
今一度しっかりと考える必要があるでしょう。
多くのお客様に、継続的に、均一なサービスを、効率良く提供していくためには当然組織と仕組みが必要となってきます。
また、多くの人の個性や経験値を共有することで新たな付加価値を生んだり、知識や技術を持ち寄り、役割分担をして業務を特化することで
相乗効果が生まれ、より品質の高いサービスを提供することが可能になります。
組織には無限の可能性があると言っても過言ではないと思います。
しかしながら、保険業界には営業パーソンはいてもマネジメントが出来る人材が非常に少なく、組織として機能している代理店が
少ないのが現状です。
また、企業としての社会的責任を果たしていない会社が多いのも実態です。
社会保険への加入や就業規則の作成、割増賃金の支払い等の最低限の企業のルールが守れなければいつまでも業界の
ステイタスを上げることは難しいでしょう。
保険代理店が社会から認められ、ステイタスを上げていくためには、組織としての相乗効果を出すことで付加価値を生み、
企業としての最低限のルールを守ることが必要不可欠です。
これからの保険業界で勝ち残っていくために、保険代理店に必ず必要不可欠な要素があると思いますが、
以下の3つのテーマを克服しなければやはりこれからの生き残りは難しいのではないでしょうか?
①リスクマネジメント
②マーケティング
③システム活用の要素
が代理店発展のプロセスの中にうまく組み込まれなければ、組織の発展は難しいと考えられます。
保険というものの本質を考えると、リスクマネジメントの視点・考え方を持てない方には保険という商品を本当にお客様の為に
活かすことが出来ないでしょう。
これから消費者中心の保険流通に転換していく中で、保険代理店の勝ち残りには必要不可欠な条件です。
会社として安定的に見込み先を開拓し、新規を継続的に取っていくためには、一人一人の営業力に頼るばかりではなく、
開拓の業務フローを作り込むことによって新規獲得の仕組み作りを進めることが必要です。
また、代理店手数料が減少していく中においては、お客様と効率的なコミュニケーションを取っていく必要性があり、
顧客情報を活用した戦略的なマーケティングも必要になってきます。
組織として活動していく以上、マーケティングのノウハウは必要不可欠です。
組織が大きくなり、お客様の数が多くなってくると当然のことながらアナログな対応に限界が出てきます。
システムをうまく活用することで従業員間のコミュニケーションを活性化すると共に、お客様の状況をリアルタイムで把握するために
顧客データの綿密な管理が要求されます。
システム活用はこれから保険代理業を営む上で必要不可欠な最低限の環境整備と考えられますし、
出来ないでは顧客管理が出来ないばかりか、独立した代理店として保険会社からも認められない状況が発生する可能性もあります。
保険代理店が激動の時代を勝ち残っていくためのプロセスと必要条件について、どれだけがむしゃらに頑張っても
自分一人では何も出来ません。
目標やビジョンの実現には多くの方々の協力・支援が必要ですし、そのためにはビジネスが個人の私利私欲ではなく、
社会性に基づいたものでなければなりません。
つまり社会と業界と会社とが相互に支え合う関係性になければならないということです。
そのバランスがとれていることがビジョンの実現の前提条件であり、そのビジョンに共鳴し、支援したいと思ってくれる人が
どれだけいるかによって、そのビジネスの成否が大きく変わってくると思います。
何かをしようとして自分一人出来ることはたかが知れています。大きな物事を成し遂げていくには、必ず誰かの協力が必要ですし、
これからの時代を勝ち抜いていくには多くの人の支えが必要不可欠です。
少なくとも皆さんが今代理店として事業をしているなら、既存顧客の皆様に協力・支援をして頂いている結果だと思います。
お客様だけではありません。保険会社もその担当者も一番身近にいる社員や委託型募集人の方々にもやはり支えられているのです。
一人でも多くの人に応援してもらうためにも、社会性に基づいた理念とビジョンを分かりやすく打ち立て、
一生懸命に頑張る事が必要です。
私利私欲に走る人、頑張っていない人、何をしたいのか?何を手伝って欲しいのかが分からない人には誰も手を貸してくれません。
会社はあくまでも社会との関係性の中で存在意義を与えられ、それに応えることによって社会貢献し、
貢献に見合った売上を上げています。
そして、そのような社会からの要求に応えるために、業界には業界の会社には会社のルールが整備され、適正に運営されています。
つまり、社会の健全性を支え、貢献するために保険業界が存在し、保険業界のルールの中で私達が活動し、
社会への貢献を通じて売上を上げ、会社の健全性及び従業員の健全性を維持しているのです。
社会と業界と会社のそれぞれの輪が健全な支え合いの中で調和していなければならず、保険代理店各社の存在意義や理念や
ビジョンはそういった前提条件を基に形作られるべきであり、そうでなければビジョンの実現は社会的にも有り得ないものとなるでしょう。

